講演内容(前野悦輝先生)

さまざまな周期表

前野 悦輝(京都大学 大学院理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻)

 メンデレーエフ周期表は主に各元素と酸素との結合状態を基にした「短周期表」である。これに対して現在、世界中で広く使われている「長周期表」は、1905年にスイスの化学者アルフレッド・ヴェルナーが考案したとされている[1]。ウェルナーの長周期表は電子軌道の周期性も表現できており、広く普及した。これらを含め、過去150年間には工夫を凝らした数多くの周期表が提案されてきた。この講演では、立体化することで元素の性質をよりうまく表現しようと工夫された「立体周期表」を紹介し、特に私が考案したエレメンタッチについて詳しく解説する [2]。これらを通じて今後、周期表をさらに改良することができるのかについて皆さんと考えたい。

[1] J. W. van Spronsen, "The periodic system of chemical elements", Elsevier (1969).
[2] http://www.ss.scphys.kyoto-u.ac.jp/elementouch/index.html